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入れ歯コラム
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「入れ歯が完成するまで何ヶ月もかかる」「出来上がってみないと、使い心地がわからない」従来の入れ歯作りには、こうした課題がありました。 3Dプリンティング義歯は、光学スキャナーによるデジタル計測と3Dプリンターを活用した新しい入れ歯の作製方法です。当院では、この技術をいち早く導入して、「使いながら調整できる」入れ歯作りを実現しています。
3Dプリンティング義歯とは、口腔内を光学スキャナーでデジタル計測して、コンピューター上で設計・3Dプリンターで出力して作製する入れ歯のことです。 従来の入れ歯作りでは、印象材(型取りの材料)を口に入れて型を取り、石膏模型を作製し、その上で歯科技工士が手作業で入れ歯を作っていました。3Dプリンティング義歯では、これらの工程の多くがデジタル化されるため、より精密で効率的な作製が可能になります。
従来のアナログ製法できちんとした総入れ歯を作製する場合、当院では3ヶ月半から4ヶ月程度の期間をいただいています。型取り、噛み合わせの計測、仮合わせ、調整と、複数の工程を丁寧に行うためです。3Dプリンティング義歯の場合、これらの工程が効率化され、最短2週間程度での完成が可能です。「急いで入れ歯を作りたい」という方のご要望にもお応えできるようになりました。
従来の型取りでは、印象材を口の中に入れて数分間じっとしていただく必要がありました。この工程が苦手な方、特に嘔吐反射が強い方にとっては負担の大きいものでした。 3Dプリンティング義歯では、光学スキャナーで口腔内を読み取るため、印象材を使用しません。患者様の負担が軽減されるだけでなく、より精密なデータを取得することができます。
従来の入れ歯作りでは、歯並びを確認する工程で「蝋義歯(ロウで作った仮の入れ歯)」を口に入れて、鏡で見ていただくだけでした。実際に食事をしたり、数日間使ってみたりすることはできません。 3Dプリンティング義歯では、「トライアル義歯」を硬い材料で作製して、実際に使っていただきながら調整することが可能です。
トライアル義歯とは、最終的な入れ歯を作製する前に、実際に使っていただくための「お試し用」の入れ歯です。「治療用義歯」「リハビリ入れ歯」とも呼ばれます。3Dプリンティングで作製するトライアル義歯は、実際の入れ歯と同じ硬さの材料で作られているため、装着感や噛み心地を事前に確認することができます。
トライアル義歯を使っていただくことで、以下のようなフィードバックを得ることができます。
こうしたご意見をコンピューター上で修正して、最終的な入れ歯に反映させることができます。出来上がってから「思っていたのと違う」というリスクを減らすことができるのです。
当院で3Dプリンティング義歯を作製した患者様の例をご紹介します。 上顎に6本、下顎に7本の歯が残っていた女性の患者様で、歯並びの悪さに長年悩んでおられました。5件の歯科医院を回っても解決せず、「早く総入れ歯にして歯並びを治したい」とご来院されました。 抜歯前にデジタルデータを取得して、13本の歯を同日に抜歯。その場でトライアル義歯を装着したところ、すぐに歯並びが整い、患者様は大変喜ばれました。その後、抜歯部位が治癒してからトライアル義歯で微調整を行い、そのデータをもとに最終的な入れ歯を作製しました。
3Dプリンティング義歯の一般的な治療の流れは以下の通りです。
STEP1初診・カウンセリング
STEP2光学スキャナーによる口腔内のデジタル計測
STEP3コンピューター上での設計
STEP4トライアル義歯の作製・装着
STEP5トライアル義歯での調整・フィードバック
STEP6最終義歯の作製・装着
STEP7最終調整・完成
従来の方法に比べて工程が効率化されているため、通院回数も少なくなる傾向があります。
※当院の3Dプリンティング義歯は自費診療として提供しております
当院では、訪問診療でも3Dプリンティング義歯に対応しています。 ポータブルタイプの光学スキャナーをご自宅や施設にお持ちして、その場でデジタル計測を行います。従来の印象材を使った型取りは、ご高齢の方にとって負担が大きく、誤嚥のリスクもありました。光学スキャナーであれば、そうしたリスクを軽減しながら精密なデータを取得することができます。入れ歯の作り直しや修理、調整なども訪問診療で対応可能ですので、通院が難しい方もお気軽にご相談ください。